横浜駅、夜23時過ぎ...
まだまだ乗降客がホームに見える。

2007年3月3日、現在23:26発の寝台列車、急行「銀河」を横浜駅の東海道線ホームである6番ホームで待っているところである。

これからの日程は、銀河に乗りB寝台で大阪まで寝て行き、3/4(土)の朝7:18着、そこから7:37発のスーパーはくと1号で鳥取まで向かうのだ。

鳥取着は10:13の予定となっている。
昨年山寺へ行った時の寝台車は凄かった。
寝た場所も3段の一番上だったから、窮屈だっただけに今回の期待は大きい。

そうこうしている内に銀河がホームに入ってくると言うアナウンスが聞こえたので、先頭車両を撮影するべく柱番号9番へと移動する...

が、アナウンスで「先頭車両は柱番号9番からです」、と言っていたので9番の柱で待っていると、先頭車両は9番をスルーして過ぎ去っていく。

ちょっ、おい、待て!
小走りに荷物を持って先頭車両を追いかける私、まるで「鉄ちゃん」と呼ばれる鉄道マニアのようでは無いか..

落ち着いてよく考えて欲しい、私は鉄道ファンでは無い。
では何故、先頭車両を撮りに走るのか、それはそこに被写体があるからである。
カメラを持っていてホームページのネタも枯渇している状況で、この機会を逃す事ができようか(いや出来るわけがない、の反語か?)。

ようやく、柱番号で2つ程走って先頭車両に追いついて無事撮影終了、もう何枚か撮るべくカメラを構え直していると「まもなく発車します」のアナウンス!

うはっ、ちょっ、ちょっと待って、まだ乗ってないあるよ!!

再び荷物とカメラを手に小走りに入り口へと走る私。
何故なら、寝台車両は柱番号9から後ろだが、牽引する機関車両(?)が先頭車両なので出入り口が無いのだ。

ヤバイ、けっこう必死に走る走る、ここで乗り遅れたら何を言われるか判らない、いや、そうじゃなくてカニが食えないじゃないか!

ようやく出入り口に到着、慌てて乗った割には発車するまで、少し間があった。

最初の寝台車両に必死で乗り込んだが、自分の指定車両ははるか後ろである。

車内の狭い通路をいくつも移動して、ようやく自分の寝台に到着した。

自分の寝台は下段である。
今回は全員が下段の寝台を取れたようだ。
日程を組んだ人がマニアらしく、かなり綿密な日程である。
他のメンバーは日付が変わってから0:15に小田原駅から乗り込んでくる事になっているのだ。

山寺へ行った時から比べれば天国のような寝台である。

下段左が私の寝台となるが、後車掌さんが言っていたのだが上の寝台には予約が入っていないそうで、静かに大阪まで気を遣わずに行くことが出来たのは幸いだった。

ベッドを整えていつでも寝られる支度をして寝台に横になる。

車内放送があって、すぐに車内は薄暗くなるが、山寺へ行った寝台車程暗くなる訳でもなく、カーテンを引いてしまわないと真っ暗にはならない。

時間は少し戻るが、横浜駅の南改札を抜けた時に携帯電話のメールが着信を知らせた。
ふと見ると小田原でビールを飲んでいるという内容。
この時間(23時少し前)では改札の中にあるJR直営のコンビニであるNEWDAYSでしか買い物が出来ない。

取り急ぎ仕事を終えて自宅に戻り、着替えてからトンボ返りで荷物を持って横浜駅に向かった自分は、何も食べ物や飲み物を用意していないのだった。

とりあえずNEWDAYSに入り、ミネラルウォーターとサンドウィッチを購入する。
冷蔵ショーケースのビールに目が行ったが、おそらく車内で合流する頃には寝る時間であるだけに買わなくても良いかなと判断してビールは買わなかった。
他の連中は小田原で飲んでいるらしいが、こっちは素面(しらふ)である。
一人で飲むビールは旅先で飲む昼間のビールに限るのだ。
(だって、一人で飲んでも寂しいじゃん)

そして時は再び戻り、皆と合流、いきなり「ビール買った?」との問いかけに{へ?」と訳が判らない私。
どうやら、車内で飲むために自分のビールを買っておけというメールを送ったらしいが、先頭車両を撮影するゴタゴタで気が付かなかったようだった。

他の乗客が静かに寝ているので、軽く他人のビールを飲ませて貰って少しばかりの雑談の後に就寝。

早朝5時頃だろうか、一度電車が長い停車をして何かと連結をするような振動が伝わってきた。
すわ、もう大阪駅かと、起きる準備をしかけて腕時計を見て無言で寝直した。
到着予定時刻にはまだ二時間ある...

場所的には、名古屋か大垣辺りだろうか、運転手の交代でもあったのかもしれないが、全ては夢の中である。

そして大阪駅に到着、これから乗り込む「スーパーはくと」はまだ来ていないが、「特急かにカニはまかぜ」と言うのが気になる。
行き先の香住(かすみ)はカニの名所である。

香住直行電車も気になるが、我々の目的地は、まず鳥取である。
鳥取に行ったら砂丘を見なければいけない(かどうかは知らない)のである。

鳥取駅着は10:13、途中で駅弁でも買えれば旅の風情も満喫できるのだが保証はない。
駅弁を探すと...
こんな時間から売り切れの札が貼ってある弁当がある。
600円台の安いものから売れるのだろうが、如何に早朝から出発する観光客が多いのかを示す実例なのだろう。

結局、駅弁ではなく売店でおにぎりを2ヶ買っただけで電車に乗り込んだ。

指定席である。
ちょっと足下が狭いが、さっそく靴を脱いで靴下になりリラックスする。
花粉症の薬のせいか、すぐに眠くなってしまう。、

スーパーはくと、の車両の進行方向側(出入りする自動ドアの右上辺り)にTVが設置してあって、おそらくは先頭車両から見た風景をモニターできるようになっていた。
が、画質が悪くまるでゲームの「電車でGO」のような解像度であった。

コーヒーが飲みたいね、と隣の仲間(今回唯一の女性メンバー)と意見が一致して車内販売でホットコーヒーを頼み、前の座席からテーブルを引き出してカップを乗せたが、中途半端な量を残して置いてしまったのが悲劇の始まりだった(のか?)。

隣の席に座った、今回唯一人の女性メンバーがいきなり化粧を始めたので寝たふりをする。
やはり、鶴が機織(はたお)りを始めたら覗いてはいけないのだ(ぇ?)..と思ったのが運の尽き、薬の副作用で本気で寝てしまった。

ふと我に返り、置きようと体を動かした反動で膝がテーブルを直撃、みごとにコーヒーカップは落下して靴の上にこぼれてしまったのだった。

靴はゴアテックスラミネートなので、中に入っていなかったから問題はない。hがしかし、床に垂れたコーヒーが前の席へと流れ出しそうだ。

手持ちのティッシュを総動員してふき掃除の始まりだ。
レッツ!パーティだぜ...ゴメンナサイ

こういう時に花粉症持ちはポケットの至る所からティッシュが出てくる。
ようやく吹き終わり再び睡魔に襲われて気が付けば鳥取駅の近くまで来ていた。

鳥取駅に降り立つと、ローカル線がやってきた。
なんとワンマン電車なのだ。

珍しいので何枚も写真を撮ってしまったが、珍しいと思っているのは自分だけかもしれない。

どうやらボタンを押して乗り降りをするようだ。

ボタンを押してドアの開閉をする車両自体は珍しくないが、ずいぶん古い車両に見える。

奥に見える車両は、最近のステンレス台車であるがマニアでは無いので何々系とかいう番号では言えないのはご容赦頂きたい。

それに比べると鉄の車両で、かなり錆も見えるこの車両は人間で言えばベテラン選手なのだろう。
最新の車両が走っているのは、どこも都市部だけで地方は恐らくこんな車両は現役なのだろう。
それは儲かっていると言われているJR東日本とて例外ではなかろうというのが感想です。
決してJR西日本が貧乏だと言うわけではありませんので、誤解の無きようお願いします。

ドアが開いていたので、中を一枚。

整理券の発券機は電車もバスも同じようなスタイルですね。
そういえば、京都の京福電車もワンマンだったなと、変なことを思い出しました。

実は砂丘へ行くかどうかは、有る意味未決だったので次に乗る予定の電車の待ち時間までの間に砂丘へ行く事にして一旦ホームから出ることにしました。

当日の天気はあいにくの雨で、空も灰色、写真を撮るには色が鮮やかにならなくて嫌な天気です。
日差しが強いのも露出が難しいのですが、これは寒々しい風景です(人もあんまり居ないし)。

イメージでは鳥取駅と言えば県庁所在地(だよね?)のメイン駅で、さぞやにぎわっているだろうと思いきや、人がいねー...

そんなもんですかねー地方都市ってのは。
朝だからなんだろうなー、そうなんだろうなー、そうだよね....。

とりあえず、改札から出ましょうか。