京都の北、鞍馬の隣にある貴船は貴船神社で有名だ。

貴船神社は「きふねじんじゃ」と濁らない読み方をするらしいが、地名は「きぶね」と濁って読むらしい。
何故なら、CSの京都チャンネルで京都の人たちに「京都で一番涼しいところは何処ですか?」と言う街頭アンケートを行っていた際に、殆どの人が貴船「きぶね」と言っていたからだ。
正確には、「そやなぁ、涼しい(最初の「す」にアクセントがある)言うたら、きぶね(「き」にアクセントが有る)やろなあ...」と言っていたから、濁るのだと思う。
しかし、貴船神社のホームページで神社由緒を読むと「きふねじんじゃ」と書いてあるから、こちらは濁らないのが正解なんだろうと思う。

貴船神社は、縁結びとか縁切りとかの御利益があるらしくて、そこではカップルを見かけた。
本当の昔からある神社は奥の宮と呼ばれるもので、灯籠のならんだ階段で有名な本宮よりも500mは上にある。
200mも歩くと行き当たる中の宮には、和泉式部の歌碑などがあり、彼女がここまで来たんだと言う事が書いてある立て札などもある。
祭祀は、難しい漢字なので変換できないが「くらおかみのみこと」とか「たかおかみのみこと」と呼ばれる水の神らしい。
詳しいことは、貴船神社のホームページを参照されたい。

縁結びと言えば表の顔、裏の顔としては「丑の刻参り」でも有名だったらしい。
清水寺にある縁結びの地主神社にも五寸釘の跡が残っていたから、恋しい気持ちが大きいほど叶わなかったときの恨みも大きいのだろう。
別に、頼んで好きになってもらった訳でもないのに、好かれた方としては迷惑な話ではある。
まあ、好かれるように騙したのなら恨まれるのも自己責任と言う所だろうか。
貴船神社へは叡山電車「出町柳駅」から鞍馬行きに乗ると終点「鞍馬駅」の一つ手前にある「貴船口駅」まで27分ほどで行ける。
「出町柳駅」へは、鴨川沿いを走っている阪急電車でも行ける。
賑やかな京阪四条駅からなら7分ほどである。
京都中を網羅しているバスでも当然行けるので、好みで選べば良いと思う。
位置的には、京都御所の北側にある今出川通りの東側(鴨川方向)になるので、暇な人は歩いて行くのも可能である(薦めないけど)。

貴船神社本宮の階段と灯籠
貴船神社 中宮
貴船神社 中宮

簡単にかいつまんで書くと...
貴船神社 中宮 結社(ゆいのやしろ)
御祭神 磐長姫命(いわながひめのみこと)
神武天皇(初代の天皇という事になっている)の曾祖父にあたる邇邇芸命「ににぎのみこと」が、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)を嫁にもらおうとしたときに、その父親が木花咲耶姫命の姉である磐長姫命も一緒にもらってくれないかと言ったが彼が「私は木花咲耶姫命だけが欲しいのだ」と断ったために磐長姫命は、それを大いに恥じて、じぶんはここに留まって人々に良縁を授けようと言って、この地に鎮座したと伝えられている。とかなんとか...


木花咲耶姫命と言えば美人で、京極夏彦の「塗り仏の宴」で富士山のご神体だとかなんだとか書いてありましたね。
反対に、磐長姫命は不細工だったとか...

哀しいのぉ...。

そこまで言われて、なんで他人の縁を結ぶかなあ。
性格は良かったかもしれないけれど、性格は付き合ってみないと判らないからなあ。
ひょっとして、縁切りとか丑の刻参りとかは、押し殺した悲しい裏の顔だったのかも。

貴船神社 中宮の由緒
貴船神社 和泉式部の事が書いてある立て札
和泉式部がここまでやってきたのは、冷めかけた夫の愛を取り戻そうとしたものだった、というような事が書いてある。
元々は物忌みの時に禊ぎをする川だったものが、いつの間にか「思い川」となってしまったとか、書いてもある。
詳しくは現地でどうぞ。


変わってしまうのが人の心であり、物質の有り様でもあると思うのだが...
物質は秩序のある状態から無秩序な状態へと変化すると言うのがエントロピー増大の法則だと、なんかのSFで読んだことがある。
だから何?って言われても、困るけど。