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そうだ、上高地へも行こう(バスツアー編)
10月に会社の仲間とバスツアーで上高地へ行った。
上高地周辺は車が入れないので、バス、タクシーを使うしかアクセスの方法が無いらしい。
案の定、上高地付近へ近づくと地元の駐車場は車と人でぎっしりだった。
この辺り、道が狭いので確実にトイレへ行っておく必要がある。
調子に乗って飲み物を飲んでいると痛い目に会うかもしれない。
なにしろ、普通の観光地のようにバスを止めてトイレと言うわけには行かないのだ。
停まったが最後、渋滞を作ってしまうから停まれないのだ。
このときも、後ろでお姉さんが膀胱を押さえて唸っていた。
なんとかなりませんか、と運転手とガイドにお願いしても、「我慢して下さい」と言う返事しか帰ってこない。
この時ばかりは、男で良かったと(我慢がきくと言う程度の意味)と思いました。
こんなバスの中で漏らしては旅の笑い話で済む問題ではない。
旅の恥はかきすて(個人的には反対意見だ)とは言っても、それは勘弁願いたい。
上高地に入っても、なかなかバスの駐車場へたどり着けないので、大正池の所で降ろしてもらう。
ガイドさんも、その方が良いと言っていた。
バスツアーの旅は出発時間が決まっているので、つまらないことで時間を削るのは馬鹿げているのだと思う。
で、降りたところから焼岳が見えた。

紅葉も進みすっかり秋の気配が深い、と言うか寒いくらいだ。
正面が焼岳、下に見えるのが大正池だ。
大正池は増水で埋まってしまったとかで補修工事も行われていた。
焼岳は煙を噴いていて今だに活動をしているのが判る。
日本は火山国なのだと思わせられる光景だ
上高地と言えば大正池というくらい名前は有名だが、行ってみると以外に小さな池だった(おまけに浅い)。
もっとも、湖ではなく池なのだから仕方ない、池とは言っても、神社などにある「ひょうたん池」などに比べれば遙かに広いのは言うまでもなかった。
遠くに見えるのが穂高連山で、中央やや右側で窪んでいるところが穂高岳だった。
池の水は、確かに澄んでいる。
ここまで来て、水が汚くては日本人に未来はないだろう。
(車を入れないで保護をすると言う姿勢は、意味があると言うしかない)
ここで、会社の仲間と別れて単独行動をとらせてもらう事にした。
今回は、短時間で上高地を一周してホテルの温泉で露天風呂に入って、風呂上がりに生ビールを飲むと言う壮大な(どこが...)計画があったので、仲間と一緒では恐らく一周できないだろうと踏んでいたので、別れることにしたのだった。
人混み、まさに人混みで一杯の大正池を早足で進む。
富士山は挫折したが、平地を早足で歩くのは自信がある。
先を行く人波の動きを予測しつつ間をすり抜けて先へと緩い上り坂を歩いて進む。
地図によると次は田代池があるはずだ。

田代池は写真では判らないが、かなり狭い。
小川かと思ったくらいだ。
そうは見せないところが写真の怖いところでもある。
ここは袋小路になっているので、いったん分かれ道まで戻らなければ先へ進めない。

標識があるところまで戻ると、河童橋(合羽橋は浅草の道具街)方向へと進む事にして先を急ぐ。
この先に梓川があるはずだ(地図にそう書いてある)。
みんな名前は聞いたことがあるが、見るのは初めてばかりだ。
今回の旅行に持ってきたのは105万画素のデジカメ。
画質が悪い...。
この旅が新しいデジカメ(330万画素)を買う動機になったのは間違いのない所だ。
梓川の清流
見よ、この水の清らかさを!(強調の倒置法ですね)
すげぇ、水がきれいだ。
これには驚いた。
期待していた以上の物を見せてもらった感じだ。
鴨が泳いでいるのも絵になるねぇ。
観光客はみんな鴨を撮っていた。
鴨も慣れたもので人を怖がらない。
梓川の清流と鴨
まあ、お約束で二羽の鴨を撮ってみました。
ただそれだけの写真です。
でも、なんとものどかな風景だなあ。
梓川の川岸を再び歩き始める。
そう、時間が限られているのだ。
なんとしても明神池まで行って、川の反対岸を戻ってこなければならないのだったが、あまりに川がきれいで時間を忘れてしまっていた。

川沿いの遊歩道を歩いていると、橋が見えた。
すわ、河童橋かと思いきや、田代橋であった(地図を見れば判ることだったけど)。
絵を考えて、少し川縁まで出て写真を撮ってみた。
まあ、よくあるアングルではあるが...。
手前の石が美味しすぎるかもしれないかなと思ったが、足場もないのでなんとか構図を考えて撮った。
この田代橋の右側のルートを行く予定なのだ。
左側にホテルが二軒あり、そこに唯一の温泉を持つ日帰り入浴OKの上高地温泉ホテルがあるのだ。
帰りは、そちら側のルートで戻ってきて風呂に入ってビールを飲むのだ。
生ビールだ(喉がごきゅっ)。


更に進むと穂高岳が大きく見えてきた。
後ろを振り返って歩道を撮ってみた。
こんな道が続いている。
歩道の右側は梓川だ。
この歩道から右手を仰ぎ見ると右の写真になる。


更に進むと有名な河童橋が見えた。
雑誌などによくある構図で一枚撮った。
とにかく人が多い。
この河童橋の右側手前をしばらく戻ると大きな駐車場があり、そこにバスは停まっている。
タクシーや乗り合いバスもそこから発着している。
河童橋の両側には土産物屋が並んでいる。
ここは帰りに渡ることにして(人が多すぎた)先に進んだ。
この辺りから急激に気温が下がってきた。

歩いていると表に出ている手の感覚が無くなって行く。
ふと気が付くと、指を曲げることが出来ない程温度が低い。
しかし、早足で歩いている身体は暑いくらいだ。
汗もかいている。
さすがは秋、紅葉もきれいだった。
明神池までは、また遠かった。


やっと突き当たりとおぼしき場所に出る。
多くの人が休んでいる。
明神池と書かれた方向へ進むが、どうもルートとしては逆回りのようだった。
でも、まあ、ビールと温泉を最後にするにはこのルートが最適だと思う。
少し、戻る感じの道を進むと明神橋が見えた。
この先に明神池があるはずだ。
明神池の鳥居に菊の御門
よく見えないが、明神池の手前に鳥居があり、その鳥居はすっきりとした直線的なデザインだ。
鳥居には、そのデザインによって神明系と明神系に大別されるらしい。
この鳥居は、笠木に反増しと呼ばれる湾曲が無く、柱も傾斜がほとんど無い事から
神明系の鳥居であると思われる。
ちなみに明神系の鳥居は仏教建築の影響を受けて曲線的なのが特徴で柱も傾斜したデザインとなっていると言われる。
しかし、改修工事などでそんなことを知らない町の石屋さんがどこかで見たような鳥居を真似て作ってしまえば歴史有る鳥居の意匠だって変わってしまうことはあり得ると思われる。
ご丁寧に菊の御紋が一つだけでなく、いくつも取り付けられている。
神道が明治期に国家神道となった時代の名残であろうか。
不勉強の身には判らない事だらけである。

ここの池も有料だった。
金を払って池を拝観する事にする。
澄んだきれいな水だった。
鱒だろうか、魚が多い。
それも人を恐れずに近寄ってくる。
池の鯉ならば、そう言うこともあるが、よほど人になれているのだろう。
ここには、ただ池があるだけである。
なにしろ、池の由緒だとか歴史だとかを調べてこなかったので、楽しさも半減する。
何を見ても意味が判らないのだから困った物だ。
安倍晴明がここへ来たとか言うなら、ありがたみも倍増するのだが、そんな話は聞いたことがないのは、言うまでもない。

ちょっと、作為的なくらい紅い紅葉を池の正面に発見。
ひときわ鮮やかに紅い。
ちょとだけ神秘的でもあった。
なんとか左の石をフレームに入れようと苦心して撮った。
カメラ自体の解像度が良くないのと、たくさん撮るために圧縮を大きくしたのが効いて、細かいところは潰れてしまっているのが残念だ。
結局、この年の年末にボーナスを握りしめて秋葉原へデジカメを買いに走ってしまった私を誰が責められよう(言い訳ですけど)。
明神池を後にして、ルートは下りに入った。
ギアを上げて更に加速して歩く。
小走りではなく、大股でさくさく歩いて行く。
しばらく歩くと、遊歩道は湿地帯へと入った。

今までの山道から、がらりと様相を変えて湿地帯の上に渡された板の道を進むことになる。
板は二筋に別れていて、登りと下りで使い分けられているようだが、狭いのですぐに前を歩く人たちに追いついてしまう。
とは言え、ゆっくりとしたペースで歩くのが本来の姿なので文句など言えるわけが無く、反対側の人が途切れたのを見計らって追い抜いて行く、彼は何をそんなに急いでいるのかと思われた事だろう。
まったくです、上高地に似合わないこと甚だしい。
本来なら、ゆっくりと周りを眺めながら散策するのが本筋なのだが、既に頭の中は温泉と生ビールしかない。
がつがつと歩いていたので、衝撃で股関節が痛くなってきた。
やばいなあ...

当然の事ながら、このように立ち止まって写真を撮っていると、後から来る人たちには凄く迷惑になる。
もっとも、追い越した人たちとは充分な距離があったので、そうはならなかったが...。
左の写真は中程に小川が見える(見えにくいが)手前が湿地になっている(が、よく判らない)。
勉強不足で、奥の山の名前は判らない。
温泉のことは調べたが、山のことは調べなかったのが痛い。
次回の旅行への教訓にしよう。
更に下ると河童橋までたどり着いた。
振り返って見ると梓川越しに穂高岳が見えた。
相変わらず、河童橋は人で一杯だった。
行列と人混みは嫌いなので河童橋は諦めて更に下ることにした。
川沿いの道をずんずん下って行く。
かなり、右の股関節が痛くなっていた、やばいなあ。
でも、温泉と生ビール飲みたさに、先を急ぐ。
上高地と言えば、必ず出てくるウィンストンレリーフがあった。
ウィンストンと言ってもチャーチルではない(お約束と思ってさらりと流して下さい)。
良くは知らないが、上高地を開いた外国人なんだそうだ。
目立たない岩壁に埋め込んであった。
気づかなければ通り過ぎてしまいそうだったが、幸い写真を撮っている人が数名居たので、つられて真ん前で写真を撮ってみた。
ここまで来ればホテルは目と鼻の先だった。
バス発車まで約一時間を残してここまでたどり着いた事になる。
ホテルで入浴料600円を払って風呂へはいる。
風呂は二階にあった。
内風呂と露天風呂があったが、ここまで来て内風呂はないでしょうと言うことで、迷うことなく露天風呂へと飛び込む。
風呂に落ち着いて、ふと気づいた。
カメラを持ってくれば良かったと思ったが遅かった。
そうすれば露天風呂の写真も撮れたのに...
風呂は空いていた。
露天風呂は私以外に1人しか入っていない。
のんびりと空を眺めながら疲れを癒し、冷えた身体を温める。
とは言え、リミットがあるのでいつまでも入ってはいられない。
30分ほどで風呂を出てホテルのロビーへと行き生ビールを頼む(中ジョッキ)。
ロビーから梓川と山並みを見ながら冷えたビールを流し込む。
これは美味い!最高。
15分ほどのんびりしてから大正橋を渡り、河童橋方面へと歩き出す。
途中にあった帝国ホテルは小さなホテルだったが歴史の古さを感じさせる作りだった。
バスの発車まで少し時間があったので河童橋まで行ってお土産を買って戻る。
上高地一周完了。(でも、慌ただしくて得る物があったのか、よく判らないな)