店内見取り図
最初に出てきた総菜
フルセット揃った「おばんざい」
入り口を入って正面にテーブルが二つ見える。
右には靴を脱いであがるようになっていて座卓が二つほどあった。
厨房の前はカウンターになっていて、そこでも食べられるようだが、小さなお店の中だった。
すでに先客が居たので、一番奥のテーブル席に陣取った。
店の中は、照明があまり明るいわけではなかった...
(おちついた雰囲気ではある)
うまくフラッシュを使わずに写真が撮れるだろうか?
基本的にフラッシュ(ストロボ)は使用しない事にしている。
お店や他の客に迷惑だからというだけでなく、絵が自然でないからでもあるが、手ぶれでピンぼけの写真になる危険と隣り合わせでもあるのだ。
それで、スローシャッターの写真が好きなのだ。
最初に煮豆が出てくる。
これは二種類から選択できるようで、左の写真中央の「金時豆」と、その上に見える「小海老と大豆の煮豆」のなかから選択することになり、私は金時豆を選んだ。
右下は漬物各種、左下は湯葉や芋類、南瓜などの煮物だ。
右上は、切り干し大根と油揚げの煮物、左上の白い小魚は「シラス」と私の地元では呼ぶのだが、こちらでは「ジャコ(雑魚?)」と呼ぶのだろう...
釜揚げしたジャコとホウレン草を湯通しした物を、お酢で味付けしてあるものだった。
いわゆる、「おしたし」というものだと思うが、こちらでは酢で食べるらしい。
私の地元では削り節をかけて、醤油や、だし醤油などをかけて食べるのだが、関西は違うらしい。
その後、写真を撮るまで食べるのを待っていたのだが、ついに待ちきれずに手をつけてしまいました。
その後右下の豆御飯、中央下の肉じゃがが出てきまして、そのうちにおまけで鰯と生姜を甘辛く煮付けたものと、失敗したという(とんでもない、とても美味しい)金時豆の小皿を出してくれたので、みんなで味見をしました。
このお店は美味しいです。
ありきたりに見える料理が、じつに手がこんでいるというか、手間を惜しまずに料理をしていると感じます。
写真にはありませんが(食べてしまいました)作りたての豆腐も小鉢で出てきました。
醤油をかけないで食べてねと女将は言いました。
醤油の必要がない、味と香りの強い美味しい豆腐でしたが、私はついつい習慣で醤油をかけてしまいました。
そうすると醤油の味になってしまいます。
行かれる方は、醤油をかけないで食べてみてください。
豆腐の味って美味しい...そう思うはずです。
私は醤油をかけていない仲間の豆腐を味見させてもらいましたが、醤油をかけてあっても豆腐の風味は感じられるほど味の濃い豆腐でした。
そして中でも逸品と思ったのが、中央下の肉じゃがです。※マウスカーソルを乗せると画像が変わります
これは一度食べてみる事を勧めます。
これは特に、すごく美味しいく感じました。
糸コンニャクにも細工がしてあります(食べてみれば判ります)し、コンニャクがしっかりと煮込んであるのにとても柔らかいんです。
そして噛みしめると中に隠された味が...
美味い!良い材料も使っているんだろうけど、料理も美味いよなあ...
なんで肉じゃがで普段食べるものとこんなに差が出るのだろうとさえ思いました。
京都から帰った翌日の昼食は仕出しの弁当で「肉じゃが」が入っていました。
決して不味くはないんだけど、違うなあと...(価格を考えれば比較するのが失礼)
客の中には、こんなありきたりの物を出して値段が高すぎると後日手紙を送ってきた男性も居るそうですが、これをありきたりと感じる人は、自分の奥さんや母親に感謝するべきでしょう。
あなたが、ありきたりと思っている食べ物は世間ではありきたりに食べられるものでは無いのだと思う。
それだけ、その人の奥さんなり母親なりが手間を惜しまず良い仕事をして、良い食材も使って、そして美味しい料理を作ってくれているのですから...
そして、材料だけでもかなりのお金もかけているでしょう
おまけで出してくれた、失敗したという金時豆は焦がしちゃったと女将が言っていたけれど、何処が焦がしたのかというレベルでちっとも焦げ臭いところが無い。
聞いてみると、ちょっと堅いでしょと言う。
確かに、最初に出てきたものよりも中に堅い物がある。
あるが、俺は許せるぞ...この程度なら。
これを出さないのも、女将のプライドなのだろうと思う。
失敗作と女将が言う金時豆は、甘みも強く友人曰く「デザートみたいだね」という感想がピッタリの、優しく甘い金時豆でした。
何を使っているのか、甘みも普通の砂糖とは違うやさしい、後味の良い甘みが印象的でした。
御飯は美味しい豆御飯ですが、お代わりに普通の白御飯を出してくれました(御飯、足りるか?と声をかけてくれました)。
炊きたてではないから、お茶漬けにでもして食べてね、と言われたのを美味しいので全部食べてしまい、お茶漬けにはできませんでした。
御飯は雑誌によれば季節代わりで七月は「かやく御飯」だそうです。
秋には松茸御飯もあるとか...
火曜日定休、昼は12時から14時までとの事です。
元気の良い女将は、料理にプライドを持っていますね。
昼食に¥1,800が高いか高く感じないか...それは人それぞれですが、一度は食べてみても損はないと思います。
なんだ...と思ったら、あなたは自分の家庭環境に感謝しましょう。
ごく普通の家庭料理が、手間とコストを惜しまなければこれだけの美味しい料理になるというのは驚きです。
しかし、こういう料理を家庭で食べている幸せな人が世の中に居ても不思議ではないのも事実なのでしょう...。
どこかで見たことのある料理ではある。
がしかし、同じ物を作るには時間とコストがかかり過ぎると思う。
現在では毎日の家計を預かる人にとって、毎日の食事にかけるコスト(時間も含む)と言うのが重要な問題だったりするのではないでしょうか?
女将の嫁いできた時代は、そういった手間を惜しまなかった時代だったのかなと、少し思った。
手間を省く事が優先される時代に、とっても贅沢なものを食べた気になりました。
「御飯處 山ふく」はJRの主要な駅で手に入るJR東海の「京都エリアマップ」全25枚の中の、7番目「祇園・先斗町周辺」にも名前が載っています。
このエリアマップ、京都好きにはお薦めの資料になります。