節分、追儺の儀 鬼やらい
2月2日になったばかりの深夜0時過ぎにJRの駅に着いた。

駅の北口に車を置いたのだが、南口との連絡通路が工事中で北口から入れてもらえずに、泣く泣く深夜の街を歩いて南口へ廻った。
電車は1時36分発大垣行きの「ムーンライトながら」だ。

予定では、大垣に7時頃着いて、各駅停車に乗り換えて米原まで行き、米原から快速に乗り換えて8時45分に京都駅に着くというスケジュールだった。
夜行列車の「ムーンライトながら」は、予想外に空いていた、そして広く、シートも新幹線のグリーン車並に豪華だ。

思わず、しまった指定席に間違って入ってしまったかと思ったくらいだ。

楽勝で座れるし、空いているので二人分のシートを占領できる。
おまけに、シートが新幹線の5列と違って4列なので幅が広い。
これは安心して寝ていけると思ったが...明るい、明るすぎるのだ。

なにより、後ろのシートの陰気な男がずぅぅぅぅぅぅーっとなにやらぶつぶつ呟いているのだ。
これは怖い、文句無しに怖いシチュエーションだ。
聞こえるところだけ聞いていると(聞くなっつーの)何々君...とか言ってみたり、クスクスと含み笑いをしたり、呟くように歌を歌い出したり、いきなり刺されて車両を乗っ取られるんじゃないかと気が気ではなかった。

電車が愛知県を越えた頃、やっと静かになったが暖房が効いているとは言え、まだ2月になったばかりなので車内は足下がとても冷える。
特に、窓側の脚が寒い。
これは、膝掛けが要るなと思い、予備で持ってきたフリースの上着を膝に掛けて寝ようとした(が、寝られない)。

「ムーンライトながら」は急行で停まる駅が少ないのだが、駅での停車時間が長いので大垣着が7時過ぎなのだと思った。
あまりの居心地の悪さに(いや、電車自体は快適だったけど、後ろと前の変なオジサンが...)名古屋で降りて新幹線で行く事にした。
これだと、朝7時15分には京都駅に着いてしまう。

乗り換えは20分くらい余裕があった。
駅のホームで、せっかく名古屋に居るのだからと「きしめん」を食べてから新幹線に乗った、狭かった。

名古屋を6時20分くらいに出発したが、すぐに雪がちらついてきた。
米原の辺りは一面雪景色だ。
京都も雪なのだろうかと、一抹の不安が頭をよぎる。
が、しかし、米原を過ぎると雪は嘘のように消えた、ときおり白い物が舞い降りてくる程度だ。

京都駅、朝7時15分、思った通り人気が少ない。

が、仕事に行く人たちはもう動いている。
駅前(北口)に出てみると、雪が舞っている。
カメラを取り出し撮影してみたが、雪の姿は写っていなかった。


とりあえず、慣れない京都なのでバスルートが判らない。

えぇい、歩いてしまえと烏丸通りを北へ歩き出す。
本日の最初の目標は八坂神社だ。
五条通りまで歩いて、右に折れれば鴨川に突き当たるだろうくらいの
気楽な気持ちで歩き出すが、遠い、遠かった。
朝からとても疲れた。

五条の大橋は期待していたより、ずっと普通だったので些かがっかりした。
まあ、木造の大橋が現存する訳は無いのだが、そこが京都かなという期待もあったのだ。
五条通りは国道一号線となっていて、非常に道幅も広く車の往来も多かった。
昔の五条大橋の位置は現在の五条通と四条通りの間にある松原通り辺りだと言う。
五条大橋は松原橋の辺りという事でもあるらしい。

五条から京阪電車に乗って四条まで、そこから八坂神社へ向かうのだが階段を登ってみると南座の前だった。
そうかぁ、ここに駅の入り口があったのかと意味もなく感慨にふける。

で、祇園を横目に見ながら八坂神社へ歩く。
さすがに朝の事、車は少ないし、人も少ないが、修学旅行らしき中高生はしっかりと何グループかで居た。

この修学旅行生達は一つの立派な客層としてなりたっているらしく、その気で見ると安価な食事や彼らの年代向けの土産物が散見される。

八坂神社は四条通りの突き当たりだ。
駅の自動券売機では京都までの切符を買えないので改札の窓を開けて切符を購入する。
駅員さんが、親切に名古屋で新幹線(こだま号)に乗り換えた方が楽だよと言ってくれるので、少し心が動いたが予定通りに行くことにしてホームに向かった。
今回は、次回以降の為に朝8時45分に京都へ着く旅がどんなものになるのか試しておく意味もあったのだ。

青春18切符で「ムーンライトながら」に乗ったことのある人たちは、みなこぞって座れないとか寒いとか脅かすので、アルミのパイプイスを持ってきた。
これならドア付近でも床に座ること無く座って行けると思ったのだが...

ホームに行ってみると、思ったより人が居る。
こんな時間に旅の支度をしているのは私だけだが、酔って最終で帰る人、お水系の女の子、ギャンブル系のおぢさん、などなど...やはり普段見られない風景だった。
京都駅、朝7時15分
八坂神社の西楼門
五条京阪入り口から見えた建物