絵付け体験室の様子
絵付けの元になる和紙
絵付けの手順と解説-1
絵付けの手順と解説-2
オリジナルが描けなくても下絵があります
下絵と筆と顔料のパレット
実は一度失敗しております。
そうです、ここ京扇堂には一度来た事があるのです。
話は今回より一ヶ月遡ります。
夕方時間があったので、扇子の絵付けがしたいと欲して探してもらったのが京扇堂でした。
場所は烏丸通りから一本東側の東洞院通にあります。
七条通りからは2本上がった正面通り(東本願寺の正面の通りです)の北側に向かって右に見えます。
六条通からは一本下った通りの南に向かって左側になるようです。
京都駅から、七条通まで地上でも地下道でも構いませんので、少し歩いて東洞院通りを北へ折れて数分です。
一階が扇子のショールームになっているので、見るだけでも楽しめます。
高い物から手頃な物まで様々な扇子が置いてあります。
デザインも豊富で目を楽しませてくれます。
初回は飛び込みで電話を掛けて空きがあったので運良く出来ましたが、本来は予約が必要です。
団体や修学旅行などのグループが入っていると、飛び込みは難しいかもしれません。
2002年10月現在で2,200円(税込み)でしたが、価格は変わる事がありますので、事前に確認をしてから行ってみてください。
年末年始以外は営業しているようで、平日は朝9時から、10時半から、13時から、15時からの4回(一回90分)、休日は10時から、13時から、15時からの3回のようです。
席に着くと、絵付けの説明があります。
その後、各自に扇子の型に型抜きされた和紙が配られます。
和紙は男性用の方が女性用より少し大きいようです。
グループの場合は代表者が、個人の場合は自分の住所と名前を用紙に記入します。
その代表者の処へ後日出来上がった扇子が、郵送で送られてくる事になります。
配られた和紙の裏にも、名前を記入します。
自分の名前と代表者の一文字を鉛筆で薄く記入します。
そうして絵付けが始まります。
基本的にやり方は自由ですが、扇子にする行程で、和紙に膠(にかわ)を塗ったり、和紙を折ったり竹の芯を通したりという事をするためか、色付けは濃い絵柄を避けるように注意があります。
濃い(顔料が厚い)と、剥がれたり欠けたりするそうですから、必然的に薄く淡い絵柄を考えて行く必要があります。
壁にも、作成の手順や絵付けの注意事項などが紙に描かれていて参考になります。
下絵が必要な人は鉛筆で薄く書くように言われますが、その理由は絵付けをすると消しゴムがかけられないという事、扇子の制作過程で膠(にかわ)を全面に塗るのでコーティングされてしまうという事、それらの理由により鉛筆の線が消えないというデメリットがあるのでした。
私は、それが嫌で下絵をパソコンで描いていって、それを和紙の下に置いて鉛筆でなく、顔料を薄めて細筆で書いて行きました。
下絵もデザインの一部として透ける事を前提に考えていったので、その点は問題なしでした(実は、恐ろしい落とし穴があったのでした...)。
画が苦手な人や、下絵を考えてこなかった人には、サンプルの下絵がたくさん用意されています。
左の写真が、そのサンプルです。
この中から好みの絵柄を選んで、そっくり真似るも良し、いくつか組み合わせてみるのも良し、心配はありません。
サンプルを選んだら、どうするかというと下絵が淡い色づかいなので、机に置いてもうまく透けないので、窓に持っていってガラス越しに鉛筆でなぞる事になります。
最初の時間帯は、窓際に多くの人が集まります。
私は、ひたすら薄く作った色を使い細筆で線画をかいてゆきました。
筆が走らないと、曲線がうまく描けないので描くときは思い切りも必要です。
左の写真は様々なサイズの絵筆と顔料の入ったパレットです。
顔料は染料と違って色が褪せにくいんですね。
この他にも、金や銀、ピンクなどの顔料もありました。
幅広の絵筆は広い面積を塗りつぶしたり、グラデーションをつけたりするのに使います。
両端で違う色を使って一気にグラデーションを付けるなんて事もできますが、気を付けなければいけないのは、乾燥すると色味が変わる事です。
ドライヤーで乾燥させるのですが、金や銀は濃くなる傾向があるようでした。
また、ピンクや黄色などの淡い色は薄くなる場合もあるようです。
グラデーションを付ける場合は、最後にお店の人に頼むと見事にグラデーションを入れてくれるので、自分でやるよりもきれいにできるようです。