祇園で松茸を食べ放題だ、と行った京都が罠でした。
見事に嵌って(はまって)京都の虜(とりこ)ざんす。

でも、その年は雨が少なく松茸のシーズンも例年より早く終わってしまい、10月の中旬ではもう松茸も終わりだと言われて、食べることが出来たのが松茸雑炊だけでしたが、これが美味かった。
来年こそはと、皆で誓った祇園の秋、西暦2000年の事でありました。

さて、翌2001年の秋...時期は少し早めに10月の初旬でございます。
その年も松茸が不作とのニュースを聞いて不安な旅立ちでございましたが、「今年こそは松茸食べ放題するぞ」の言葉を各自の胸に抱きつつ、始発の新幹線に乗ったのでありました。

さてさて、無事松茸にありつく事ができますやら。
思い起こせば要因はあった。
初めて連れて行かれた京都はあいにく雨で、お寺を見ても何がなにやら...国宝を見ても重要文化財を見ても、さっぱり...。
でも、夕食に食べた汲みあげ湯葉やら生麩やらの一品一品が美味しくて、食べ物は量があって腹に入ればOKだっただけに食べ物に感動したのは初めての体験でした。
食い物が美味い!
これが京都のファーストインプレッションでした。

その後、なぜか薦められて読んだ京極夏彦にはまり、一気に読んだ作品の中の一冊、「鉄鼠の檻」(てっそのおり)に寺やら仏教に関する薀蓄(うんちく)がちりばめられておりました。
そして主人公の職業は神主で、おまけに晴明神社の系統だという設定、主人公の妻は京都の和菓子処「京極堂」の娘で、京都に興味が出てまいりました。
興味があれば調べる調べる...もう悪い癖です。

その昔読んだ「帝都物語」でも晴明神社がありました。
行きたい、晴明神社へ行きたい...そう思うようになって行ったのが最初の「祇園で松茸食べ放題」でございます。
前回は残念ながら松茸は食べ放題とは行きませんでした。
今回はそのリベンジ編と言うことになるのです。

今回、始発に乗れたのは3名、他にメンバーは2名居るのですが生憎と仕事でございます。
一人は支店の引越し作業を、もう一人は事務作業です。
今回の祇園松茸ツアーの集合時間は、四条京阪駅の近くにある「南座」前で夕方17時半となっております。

無事に全員集まれるか不安を残しつつ先行メンバーは無事京都駅に着きました。
まずはホテルのチェックイン時間前なのでホテルに荷物だけ預けて手続きだけ済ませて身軽になって観光に各自出発いたしました。

みんなで連れ立って歩くのは、それぞれがもう京都は何度目かで行きたいところやテーマが異なるため、かえって自由が利かず行きたいところへ好きな時間だけ居られないという理由でいきなり自由行動です。
ホテルでチェックイン手続きを済ませるなり逃げるように消えたのでありました。

今回は鞍馬から貴船へと抜ける山道を歩くために時間に余裕が無く、急いで地下鉄で今出川駅にゆき、そこから市バスで出町柳へと向かいました。

出町柳駅前から下鴨神社方向を見る
出町柳駅から鞍馬寺へ行き、貴船へ抜ける道程については、先に公開された「鞍馬寺から貴船へ抜ける道」をご覧下さい。

気が付けは貴船は夕暮れ、急いで最終のバス(16時過ぎが最終)に乗り貴船口駅へ...そこから叡山電車で出町柳へ。

後から来るメンバーが心配で連絡をしてみる。
仕事だったうちの一人は既に京都に着いていたが、何故かホテルの場所を間違えて堀川通りに居ると言う。
なんで、堀川通りなんだぁ?、詳しく聞いてみると堀川五条に居るらしい。
どうやら、バスに乗り間違えたようです。
堀川五条に居るなら、ホテルへ行くには五条通りをバスに乗り烏丸五条で降りろと伝えて先を急ぐ(と言っても、交通機関まかせではあるのだが)。

そして自分は四条京阪駅へ、そして少し時間があるのでバスに乗り一旦五条のホテルへ戻り仕度を済ませて、急ぎ四条京阪へとバスで戻るのでした。

他の、後から来るメンバーは間に合うのか携帯で連絡を取りますが、一人は繋がりません(もう一人は先ほど堀川五条に居たのでOK)

不安が広がりますが、他人の心配よりも自分の心配も大事です。
自分たちの方が渋滞でバスがなかなか進まず遅れそうだぁ!
しゃれにならんわ...
遅れていたメンバーの一人と連絡が取れる、どうやら先ほどは京都手前のトンネルの中だったようです。
もうすぐ京都駅だと言うので、タクシーで祇園まで来るようにと伝える。

京都駅からタクシーを捕まえて祇園の○○という店へ行ってくれと言うなんて、すげぇ状況設定ではないか!
格好良いぜ!

それはともかく、自分が遅れそうである。

さて、集合時間は迫る、バスはなかなか動かない...
やばいです。

なんとか集合場所へ着くと、もう皆様お集まりでした。
一名、これから京都駅に着くメンバーを除いて。
(さきほど堀川五条に居たメンバーは、なんと走って烏丸通りまで来たらしい、凄いぜ!)

先に来ていたメンバーの冷ややかな視線を意識しつつ、みんなに挨拶して現地メンバーにもご挨拶(冷や汗)。

そんなところへ最後の一人から連絡が入りました。
今、京都駅着だと言うので、タクシーの事を念押しする。
場所は判るかなと心配するが、建仁寺という道標があるので判っている様子、自分はと言うと場所が何処なのか覚えていなかったりする。
では、出発と相成りまして一同祇園へGO!でございます。

松茸松茸...とみんなで呟きつつ、歩を進めます。
相変わらず、夕方の四条通りは歩道も大混雑です。
遅れているメンバーからタクシーに乗ったという連絡が入る。
場所の説明を現地メンバーにお願いして一安心でした。
なんとか、道が混んでいても少し遅れるくらいで済むでしょう。
良かった良かった。

四条通から祇園の通りへと入り、夜の祇園を歩きます。
いやあ、やはり雰囲気がひと味違う...
懐かしいような、どこか近寄りがたいような妙にレトロな夕暮れ時の風景でございました。

建仁寺まで来ると、大きなバッグを持った人影が角に佇んでいます。
あれ、先に着いてしまうとは、さすがはタクシードライバー、だてに裏道を知っている訳ではないんだなあと感心したのも束の間、彼がタクシーによく場所を説明できたなあと、みんなが感心すると彼が言うには「祇園のウィンズ場外馬券売場の前まで」と伝えたのだそうです。
さすがと感心して良いのか、ここまで来てウィンズが目印かいと呆れたほうが良いのか判らなくなりました。
とにかく、全員集合です。


さて、またこのお店に来ることが出来ました。
先に現地のメンバーが入って確認が取れるまで外で待ちます。
我々のごときビジターが勝手なことをすると、現地メンバーに迷惑がかかってしまうので、みんな静かに待ちます。
気を使わせるのも悪いので、今年松茸が食べられれば打ち止めにしても良いねなどと貧乏人どもは話すのでした。
期待しないことで失望から逃げるなんて...哀しい。
さて、室内は満席でした。
今年も2テーブル占拠して宴の始まりです。

本日の食卓