
本来は明るくなってから出発する予定でしたから30分から1時間は早い出発です。
でも、山頂で山小屋に一泊できなければ、寒い寒い山頂で何時間も震えていなければなりませんから、ここは予定変更も吝(やぶさ)かではありません。
自分の足に自信が有れば、5時出発の決断もできましたが、これだけは自信がありません。
時間ギリギリでドキドキしてリスクを増やすより早めに余裕をもったスケジュールで動く方が安心できますから、集合時間などにギリギリで来る人の感覚は理解できません(かといって人それぞれなので迷惑を受けなければ構いませんが)。
菊屋さんを出て、数10m進んだところから登山道が始まります。
夜なので何がなんだか判りませんね。

下山してから撮影した写真です。
こんな感じです。
右に脇道があって、小富士へ行くにはそちらへ行きますが富士山へは真っ直ぐ進んで石段を上がり、神社へ出ます。
そして神社の脇を抜けて登山道の標識を頼りに登って行く事になります。
所々に下山道と交差するポイントがありますが、標識が充実しているので足下だけ見て見落とさない限り問題ないと思われます。
人間疲れてくると周囲への注意力が低下するので危険ですね。
今回の下山時も河口湖へ降りるつもりで須走口へ降りてしまった人達が8名程同じバスの中に居ました。
河口湖口との分岐が判りにくいのは富士登山の情報を収集すれば、どこでも載っている情報ではありますが...実際に読むのと見るのでは違うんでしょうね。

難しい事を真面目に考えるのは、こっ恥(ぱ)ずかしいので、後ろを振り返ると富士山に朝日が当たっていました。
さあ、これから時間との勝負です。
なんとしても、宿泊の権利をゲットしなくては!
予定通りなら昼の12時には着ける予定ですから、万が一があっても14:00までには着けるはずです。
しかし、今日は連休の初日ですから多くの人が毎年この時期に富士山へと登ってきます。
油断は出来ません。
先へと進む事にしましょう。

5:08 日の出です。
日没が死を意味し、夜が死の世界であるなら日の出は再生を意味するようで、原始的な宗教では太陽は生命と誕生の象徴みたいですね。
太陽神と言えばマヤ、アステカの太陽神やエジプトの太陽神を思い浮かべますが御来光も日本的な太陽神信仰なんでしょうかねぇ..
理屈はどうあれ、やはり感動的な風景です。
誕生(うまれ)て、そして死んでゆく。
人生って..考え出すと答えが出なくなるので、そんな問題は避けて先へと歩を進めます。
飯を食って寝るだけでも歳をとるなら、何かをして歳をとりたいものですが、果たして...


朝靄(あさもや)の中、うっすらと山中湖が見えます。
もうじき日が昇ります。
現在4:52
ちょっと感動的な風景です。
しばし、見とれてしまいました。

富士山が見える位置に出ました。
周囲の林が切れる位置に出ただけで、まだまだ登山道は林が所々に点在します。
こうして林の中を歩けるのも、言い尽くされていますが須走口の利点でしょうね(昼間登らないと意味がないんですけどね)
朝4:00の出発時の衣類は、上が即乾の登山用Tシャツ、ユニクロの長袖ドライTシャツ、その上にユニクロのドライTシャツの重ね着です。
長袖は腕の日焼け防止の為です。
下は即乾のボクサーパンツに登山用サポートスパッツにハーフ丈のパンツです。
頭は通気性の良い、つばのある帽子で日焼け避けに後頭部にカバーが付いています。
日焼け止めはお風呂に入れないので塗っていませんが、これが後に日焼けでちょっぴり後悔するはめになるとは...。

カメラの露出の関係で判りにくいと思いますが、空が白み始めて来て、ヘッドランプ無しでもなんとか見えるようになってきました。
先行していた人達が居たようで、所々の開けた場所で日の出を待っていました。
私はひたすら、ゆっくりと歩き続けます。
山頂について宿泊予約をするまでは安心できませんから..

脱水症状を避ける為には、早めに少量ずつ回数を多く摂るようにすると良いそうです。
喉が渇いたなと感じるときは、既に脳が脱水症状を感知して水分を摂れと指示をだしているのだそうな。
実際に水分を摂っても摂っても喉が渇くのは、脳が水分が足りていると感知するまでに時間が掛かるからなのだとか...
なんか、満腹感が脳に達するまでに時間がかかるから、早食いの人は満腹を感じる前に食べ過ぎてしまうのと似ていますね。
4:15 まだ道はヘッドランプ無しでは無理な明るさです。
日の出が5:00頃なので、もう少しすれば日は出ないまでも明るくなってくるはずです。
しかし、他に歩いている人が居ない夜の登山道と言うのは怖いです。
4:30ちょうど、空がだいぶ白み始めてきました。
ちょっと開けた場所に出たので、空を撮影してみました。
須走口五合目は標高が約2,000mと他の五合目(2、500mくらい)に比べて低いので時間的には不利なのですが、富士宮口(しか他には知りませんが)と比べると岩場が少なく段差も小さいので断然登りやすいと思います。
そうか..河口湖口からも登らないとコンプリートじゃないのか、いや、それを言ったら御殿場口から登らなければいけなくなるから、そんな事は言わない約束にしておきます。
きれいな朝焼けです。



夜に登り始めると標識はこんな感じに目に入ってきます。
ヘッドランプの灯りだけだと、もっと暗い上に照射範囲が狭いので、見落とす事もあるでしょうね。
とにかく口で息をしない事を意識して、ゆっくりと歩を進めます。
口で息をすると喉は渇くし、必要な水分量よりも多めに水分を摂ってしまって、過剰摂取した水分を小便として排出しなければなりませんから、なるべく必要以上は摂らないようにしないと、山小屋にしかトイレはありませんから。
(水分摂取が少なすぎると脱水症状を起こしたり腎臓にも良くないそうですから、程ほどに)
